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21世紀の教育をめざして・・・

21世紀の教育をめざして・・・

子どもの言葉指導その1

4月17日
5年生の子ども達にアンケートをとりました。
「教室にあふれさせたい言葉、教室からなくしたい言葉」
という内容です。

「あふれさせたい言葉」
第1位・・『ありがとう』
第2位・・『おはよう』
第3位・・『一緒に遊ぼう』

「なくしたい言葉」
第1位・・『ばか』
第2位・・『うるさい』
第3位・・『どっか行け』

こんな結果がでました。
言葉というものは、自分と人との間の関係をつくるものだと思います。知識というよりも、そのための行動のひとつだと思います。

美しい日本語の使い手になれるように、日々の教室での指導を充実させたいと思っています。

4月18日
子ども達の考える「教室にあふれさせたい言葉」の中に、
少数でしたが素敵な言葉を見つけました。
私自身も「大切にしたいなぁ」と強く感じた言葉です。

☆「どういたしまして」
 この言葉を自然に使える子どもはあまりいないでしょう。
 私の記憶には・・いなかったような気さえします・・。
 自分から何かを人にしてあげるということはあるでしょ 
 う。そのお返しとして言われるお礼に対して、この言葉を
 自然に口にできる子どもに育ててみたいものです。

☆「だめだよ」
 先日聞いた尊敬する先生のお話の中に、
 「教室とは、ア:教え合うところ、イ:競い合うところ、
  ウ:牽制し合うところ」
 という内容がありました。
 この言葉は、ウの牽制し合う=お互いに伸び合うために注
 意し合う、ということと関係しています。
 この言葉を大事にし合う教室を創りたいと思います。

☆「また明日」
 子どもらしい無邪気な感じがして好きです。1日が終わり
 教室から帰る時に、笑顔でこう言い合える子供どうしの人
 間関係を築いていかなければならないと考えます。

言葉は、口先だけのものでも、文字づらだけのものでもな
く、自分の全てを出してかかわるものであるということを、
子ども達と考えていきたいと思います。

4月19日
「教室からなくしたい」と考えている言葉を見ると、
「ばか」「あほ」「死ね」という言葉が目につきます。
これらの言葉は、年度当初はどのクラスも上位にきます。

しかし、実際に教室の中ではそんなに使われてはいない
と思います。
おそらく、
【なくしたい言葉=悪い言葉=ばか、あほ、しね】
と頭の中でなんとなく考えたのでしょう。
数ヵ月後の2回目のアンケートでは少なくなります。

そのような言葉よりも、今は少ない人数ですが、
とても気になる言葉があります。
・はなれて
・目の前にくるな
・どっか行け
・消えろ
といった言葉です。「関係を切る」言葉です。
「あなたには関係ないでしょ」という冷たい言葉です。
子ども達の生活の中で、
気がつかないうちに広がっていく言葉です。

『1秒』で相手との関係を築くこともできるし、
『1秒』で相手との関係を崩してしまうこともできる・・・。
『1秒の言葉』について考えさせたいものです。



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