子どもの言葉指導その14月17日5年生の子ども達にアンケートをとりました。 「教室にあふれさせたい言葉、教室からなくしたい言葉」 という内容です。 「あふれさせたい言葉」 第1位・・『ありがとう』 第2位・・『おはよう』 第3位・・『一緒に遊ぼう』 「なくしたい言葉」 第1位・・『ばか』 第2位・・『うるさい』 第3位・・『どっか行け』 こんな結果がでました。 言葉というものは、自分と人との間の関係をつくるものだと思います。知識というよりも、そのための行動のひとつだと思います。 美しい日本語の使い手になれるように、日々の教室での指導を充実させたいと思っています。 4月18日 子ども達の考える「教室にあふれさせたい言葉」の中に、 少数でしたが素敵な言葉を見つけました。 私自身も「大切にしたいなぁ」と強く感じた言葉です。 ☆「どういたしまして」 この言葉を自然に使える子どもはあまりいないでしょう。 私の記憶には・・いなかったような気さえします・・。 自分から何かを人にしてあげるということはあるでしょ う。そのお返しとして言われるお礼に対して、この言葉を 自然に口にできる子どもに育ててみたいものです。 ☆「だめだよ」 先日聞いた尊敬する先生のお話の中に、 「教室とは、ア:教え合うところ、イ:競い合うところ、 ウ:牽制し合うところ」 という内容がありました。 この言葉は、ウの牽制し合う=お互いに伸び合うために注 意し合う、ということと関係しています。 この言葉を大事にし合う教室を創りたいと思います。 ☆「また明日」 子どもらしい無邪気な感じがして好きです。1日が終わり 教室から帰る時に、笑顔でこう言い合える子供どうしの人 間関係を築いていかなければならないと考えます。 言葉は、口先だけのものでも、文字づらだけのものでもな く、自分の全てを出してかかわるものであるということを、 子ども達と考えていきたいと思います。 4月19日 「教室からなくしたい」と考えている言葉を見ると、 「ばか」「あほ」「死ね」という言葉が目につきます。 これらの言葉は、年度当初はどのクラスも上位にきます。 しかし、実際に教室の中ではそんなに使われてはいない と思います。 おそらく、 【なくしたい言葉=悪い言葉=ばか、あほ、しね】 と頭の中でなんとなく考えたのでしょう。 数ヵ月後の2回目のアンケートでは少なくなります。 そのような言葉よりも、今は少ない人数ですが、 とても気になる言葉があります。 ・はなれて ・目の前にくるな ・どっか行け ・消えろ といった言葉です。「関係を切る」言葉です。 「あなたには関係ないでしょ」という冷たい言葉です。 子ども達の生活の中で、 気がつかないうちに広がっていく言葉です。 『1秒』で相手との関係を築くこともできるし、 『1秒』で相手との関係を崩してしまうこともできる・・・。 『1秒の言葉』について考えさせたいものです。 ジャンル別一覧
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